まず、Gaussian 09 インプットファイル名は「CH4.gjf」とした。 モデル化学をRHF、基底関数を3-21Gとし、構造最適化と振動解析計算を実行した。分子座標はZ-matrixで記述した。
インプットファイルは TeraPad で編集した。以下に Gaussian 09 インプットを示す。
# RHF 3-21G opt freq
CH4
0 1
C1
H2 1 R1
H3 1 R1 2 A1
H4 1 R1 2 A1 3 A2
H5 1 R1 2 A1 4 A2
R1=1.0
A1=109.471
A2=120.0
二面体角A2(D1としてもよい)の下は空行を2行必要とする。
これを Gaussian 09 で計算すると、以下の結果が得られた。
E(RHF) : -39.97687756 a.u.
Point Group : Td
C-H 結合距離 : 1.08294 Å
H-C-H 結合角 : 109.47122 °
HCHH 二面体角 : 120.00000 °
全対称伸縮振動 : 3186.4273 cm-1
縮重変角振動 : 1739.7960 cm-1
三重縮重伸縮振動 : 3279.7561 cm-1
三重縮重変角振動 : 1520.3859 cm-1
三重縮重変角振動 : 1520.3859 cm-1
メタンは四面体群に属し、もっとも対称がよいので Td 対称性となる。
文献値*1によると、C-H結合距離は 1.0870 Å である。
文献値*2によると、全対称伸縮振動は 2917 cm-1 、縮重変角振動は 1534 cm-1 、三重縮重伸縮振動は 3019 cm-1 三重縮重変角振動は 1306 cm-1 である。
以下に、構造最適化されたメタンと各振動のアニメーションを図示する。
図1 構造最適化されたメタン
図2 メタンの全対称伸縮振動のアニメーション
引用文献
*1 日本化学会編, 改訂4版 化学便覧 基礎編, 丸善, II-662 (1993).
*2 日本化学会編, 改訂4版 化学便覧 基礎編, 丸善, II-583 (1993).
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